2012年2月12日日曜日

珊瑚の枕 : 陳舜臣

上巻(風雲少林寺)と下巻(幻夢秘宝伝)です。

『「明国はもうながくないぞ。おれと一しょに海の外へ出てみる気持ちはないか?」日本人僧の誘いで少林寺を脱走、平戸に渡った陳を待ち受けていたものは…。日本に少林寺の武術を伝えた男の波瀾の運命。』

というお話です。時代小説というジャンルなのでしょうか。
舞台は1600年すぎぐらいの明と日本。明は終わりの頃で、日本は大坂の陣が終わる頃で徳川の世になっています。
少林寺を脱出する陳五官が主人公ですが、話は大掛かりです。
宝探しのお話ですが、時代背景や宗教、そのほかいろいろなものがからみ合って、読み応えがあります。

もちろん小説・フィクションですが、中国・日本とその周辺にまで舞台の広がった物語で、その時代の雰囲気、とくに明と日本の関係を感じ取れるまた時代の移り変わりを実感できる面白い作品です。

登場人物が意外と多く、またその関係が複雑に絡み合っているので、全部理解というか記憶できていないまま読み進んでしまったところもありますが、楽しみました。


ある時代、ある場所にいる人の立場になって、その思うところをイメージする、というのはもちろん難しいことですが、よく考えると試みてみたことすらないような気がします。時代小説などを読んで感心しながら納得するばっかりです。もちろん、それができない理由の多くは知識が無いことなのですが、だんだんそういう感覚が身につくようになるための努力をしたいと思います。

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